社団法人 東邦大学医学部東邦会
会長 舳松 洋

 

東邦大学医学部の同窓会80年の歴史

1.鶴風会時代
 昭和5年(1930)3月前身校の帝国女子医学專門学校第1回生134名が卒業、同年10月創立者の額田 晋校長を会長に仰ぎ「鶴風会」が設立された時を同窓会の出発点とします。同年会報「鶴風」発行。昭和9年9月鶴風会館竣工。昭和10年母校創立10周年記念に創立者の母堂額田宇多様の胸像寄贈。その後戦中は、勤労動員、南佐久へ疎開、繰り上げ卒業、昭和20年4月15日空襲で母校と付属病院焼失、同年8月15日終戦。戦後は薬学、理学は習志野へ、帝国から東邦へ校名変更、次いで男女共学の旧制東邦医大から新制の東邦大学医学部となった。この間母校の存続を賭け、付属病院再建に多くの卒業生が物心両面の多大の支援をした。  昭和26年3月女子医專最後の卒業生を送り出した年に、第1回生足立智恵子(昭和5年卒、以下卒年のみ記載)が卒業生として初代医学部鶴風会会長に就任。この年、創立者と病院長の諍いから多くの教授が卒業生を連れて母校を去った。昭和28年龍 知恵子(5)鶴風会会長。昭和30年の母校創立30周年を記念して11、13号病棟の寄贈、鶴風会事務室を併設。昭和33年4月社団法人東邦大学医学部鶴風会発足、同年「鶴風」1巻1号発刊。昭和33年4月龍知恵子(5)ら有志により、社会福祉法人鶴風会 東京小児病院開設。鶴風時代の卒業生助教授は足立智恵子(5)解剖学、添田百枝(11)細菌学ら5名。以後鶴風会理事長は昭和40年中川富士(6)、同45年柴田洋子(23)、同54年野口登志子(16)、同57年尾中妙子(26)と引き継がれた。

2.鶴風会、医学部同窓会並立時代(昭和35年11月〜昭和61年5月)
 昭和35年11月、大森病院のストライキ最中、本多龍雄(29)らを中心に医学部同窓会本部会が結成された。その理由は昭和26年3月女子医專最後の卒業生から、同29年3月東邦医大の卒業生が出るまでの空白、さらに学制改革、男女共学、理念の相違などから、病院ストライキ、学内紛争、学園紛争など学内外が騒然とした中で、必然的に誕生した。昭和38年5月第1回医学部同窓会総会、本多龍雄(29)会長選出、以後昭和61年まで並立した。この間昭和42年と45年に東邦大学寄付行為の改訂で、近代化、民主化が図られ、卒業生に評議員、理事登用の道が開かれた。同時に卒業生教授も誕生した。それ以前の卒業生評議員は昭和26年に河原 節(15)、藤永数江(9)、添田百枝(11)。理事は同35年に本多龍雄(29)、同51年に医学部長大岡良子(15)教授、同54年大森病院長白井達男(31)教授が就任。  昭和39年9月創立者額田 晋先生逝去。同年付属大橋病院開院。昭和40年6月母校創立40周年記念祭、産経会館。医・薬・理同窓会連絡会発足。習志野東邦会館設置。同年10月軽井沢山荘建設に星野煉子(5)より土地寄付。昭和47年7月創立者額田 豊先生逝去。医学部同窓会長は昭和46年2月横井幸男(38)、同47年4月入江是清(36)、同48年4月海老根東雄(38)と引き継がれた。同年10月大森地区2期工事募金に協力、1号館8階に大森東邦会館設置。昭和50年母校創立50周年記念母校で共催。昭和48年台湾訪問、台湾鶴風会との懇親に続き同54年韓国訪問、崔 玉子(17)世宗大学学長らと、同56年中国北京訪問現地鶴風会員と懇談。昭和58年7月社団法人鶴風会創立20年記念式典帝国ホテルで開催。同年柳瀬路子(12)母校に1億3千万円寄付、柳瀬 武奨学金設立。この間昭和50年代に入り、海老根東雄(38)会長は、鶴風会との合併を目指し、研修会、講演会、名簿発行、同窓会ニュースなどを合同で実施。昭和54年舳松 洋(32)会長就任、合併問題は検討委員会で引き続き討議を重ね、鶴風会柴田洋子(23)、野口登志子(16)、尾中妙子(26)らと理念の一致に至り、新同窓会「東邦会」設立で纏まり、昭和60年10月東邦会発足記念祝賀会開催、翌61年5月第1回社団法人東邦大学医学部東邦会総会開催、定款承認後、役員選出で初代会長に舳松 洋(32)が就任、ここに新たな同窓会時代を迎えた。

3.東邦会時代(昭和61年5月〜現在)
 昭和60年6月母校創立60周年記念募金で、学術振興基金奨学金設置。平成3年9月初の卒業生理事長柴田洋子(23)就任、同3年付属佐倉病院開院。同12年学長青木継稔(40)、同16年常務理事加藤済仁(45)らが就任。卒業生教授も多数誕生、平成19年医学部全教授88名中45名、内主任31名となった。同15年理事長、学長、医学部長、3付属病院長全て卒業生が就任した。学外でも九州大学内科教授林 純(50)、コロンビア大学神経内科教授三本 博(43)が就任。平成21年東邦大学評議員総数57名中医学部卒業生は13名、理事16名中7名。平成7年1月阪神淡路大震災被災地義援金募集、会長ら被災地お見舞い行脚。平成7年6月母校創立70周年記念に創立者額田 豊、晋両先生の胸像寄贈、平成19年大森病院新3号館建設募金目標8億円ほぼ達成。平成21年5月木村 丹(52)岡山県支部長らの発案で創立者生家近くの額田家墓地に顕彰碑建立。卒業生数、鶴風会3,293名、東邦医大102名、東邦大医学部・医学科4,697名合計8,092名、平成22年3月現在生存者会員数5,339名。